はしっこ

働くブスが高校生の時から書いてる日記

近況思考

 

社会人になった。一人暮らしを始めた。

それからもうすぐ、一年になる。

そして、父が亡くなってから、もうすぐ八年になる。

 

現在、絶賛、もうすぐ一年経つわたしの社会人ライフ史上初めての繁忙期中だ。繁忙期って…すげえや…

 

で、一年弱経って出た結論は、学生の時よりずっと楽だというものだった。

 

わたしの仕事は嫌われる仕事で、お客さんに怒鳴られない日はあんまりないし、同僚先輩上司もキツイ人がわりとおおい。けどありがたいことに働きやすい。まじめに仕事をしていれば、なんとかやっていられれば、そこにいることが肯定も否定もされない。とても穏やかだ。

 

学生の時はずっと否定されている気がしていた。人とうまくコミュニケーションがとれない自分、すぐに人のことを嫌いになる自分、そんな自分と好きで一緒にいたい人間はいないだろうから、みんな無理に一緒にいてくれるんだろう、なんて申し訳ない、なんて情けない、なんで惨めな生活だろうと信じていた。

というか、そうだった。

今は同僚先輩上司という立場なので、好きでみんな一緒にいるわけじゃない。辞令が降りているからここにいる。それが本当に楽だと思った。

 

っていう考え方の人もいる。学生が一番楽しいってひとばっかりじゃない。だから、今辛い学生の人は働き始めたら人生まだまだ、って思うかもしれないよって、そういう意味だ。

(深夜に酔っています。すみません)

 

でもやっぱり将来のことを漠然と考える瞬間は増えた。このまま一人なのかなとか、今死んだら仕事の日まで誰も気づかないなとか、お金は足りるのかなとか、ずっと働き続けられるかなとか、そういう心配が増えた。それはストレスとかっていうよりは、心の何処かにいつでもあるしこりというかほこりというかシミみたいなもので、辛いわけではない。今のわたしがただぼんやりと、未来の自分を心配していることが多い。多くのことはとりあえず、未来の自分に任せようと思っている。

 

今期楽しみにしていたドラマが終わってしまった。

NHKの #ゾンビが来たから人生見つめ直した件 である。

ゾンビのメイクがかなりリアルで、ゾンビになる前にパイナップルの匂いがするのも、思考が錯乱してぐちゃぐちゃな言葉になるのもなんというかすごいリアルで(実際ゾンビみたことないけど)わたしの苦手な部類の映像作品のはずなのに、日中寝すぎて眠れないなかつけたテレビに、いつのまにか見入ってしまった。

今日の最終回をぼんやりとみていた。主人公のミズホが泣きながら「またね」と言っていた。で、わたしはこの涙にひどく共感したからこのドラマを楽しみにしていたんだと気づいた。

大切な人が変わってしまってゾンビになってしまう悲しさと、純粋に目の前のゾンビが恐ろしい恐怖と、置いていかないで欲しいという寂しさと、それが涙になってでてきてしまうものだと知っていると思った。

 

父の病状は日に日に悪くなっていった。

ずっと仕事に打ち込んでいた父が仕事に行けなくなった。早足だった父がわたしの歩く速度についていけなくなった。あんなに数学が得意だった父に、高校受験の問題をみせたら「わからない」と謝られた。卒業証書をみせたらよくみえなくて、卒業証書だとすぐにわからないようだった。何か意味のわからない言葉を叫ぶようになった。排泄ができなくなった。何も話さなくなった。目が合わなくなった。

怖かった。怖くて泣いてしまう自分が嫌だった。そんな自分をかわいそうだと思っている自分が許せなかった。許せない。今でもきっとそうだからだ。わたしはわたしを許せないし甘やかし続けるんだろう。胸糞悪い。

それと久しぶりに向き合った。向き合う機会をまたくれたドラマだった。ありがとうございました。

 

次はもっと恥ずかしくないブログを書こう。

とりあえず書いてみたかった。かけてよかったけど、すっごい恥ずかしくて図図しいな。ごめんなさい。ありがとう。命日に半ドンとれるように、頑張ろう。頑張ろう。